みんなで考えるSDGs 第14回 「世界がもし100人の村だったら」②

みんなで考えるSDGs 第14回 「世界がもし100人の村だったら」②

2022/02/15

みんなで考えるSDGs 第14回 「世界がもし100人の村だったら」②

世界規模でSDGsを考える④・・・「エネルギー問題」
さて、世界規模でSDGsを考えていく企画の第2回目です。
今回は主にエネルギーや安全な水など、環境の問題を取り上げていきたいと思います。
環境については、SDGs以外でも様々なところでその深刻さやヒトを含めた生態系への悪影響が強く訴えられていますね。
今回も「世界がもし100人の村だったら」に沿って、いま世界はどういった状態にあるのかを一緒に見ていきましょう。

エネルギーに関して、「世界がもし100人の村だったら」ではこのような 文があります。

「すべてのエネルギーのうち
20人が80%を使い
80人が20%を分けあっています」


前回の記事でも、食糧や富を世界中でかなり不平等に分け合っていたことに触れました。
そして今回も、かなりの偏りが見られますね。
最初の20人がほとんどのエネルギーを使ってしまっています。

そもそも、エネルギーって何でしょうか?
エネルギーとは、「仕事をする能力」のことです。
さらに噛み砕いていうと、石油や天然ガス・水力・太陽光などを、ガソリンや電気やガスなどに作り変え、それらに「仕事」(熱や光を出したり、モノを動かしたり)をしてもらう。
お風呂を沸かすのに使うガスも、車を走らせるのに使うガソリンも、今あなたを照らしている電気も全部「仕事」。
エネルギーとはその仕事をする“力”という意味です。

それでは、エネルギーが偏ったり少なかったりするとどういったことが起こるのでしょうか。
電気やガスが自由に使えないと、とっさに思い浮かぶことといったら「不便さ」でしょうか。
その不便さですが、ずっと続くと、私達の生活基盤となる教育や医療・食事などにもだんだんと影響を及ぼすようになります。
さらにそれが続くと、国の発展や人の寿命などにまで関わってくるのです。
国によって発展の度合いや平均寿命などに大きな差があるのはこういったことも大きな要因として挙げられるのですね。
SDGsで7番目の目標になっている”エネルギーをみんなに”というのは、ただ単にエネルギーがあると便利だからという理由だけではなく、世界の国々の貧富や発展の格差を縮めていくことにも繋がってくるのです。

SDGs7番目の話題が出たので、ここでもう一つ。
”エネルギーをみんなにそしてクリーンに”の「クリーン」とはどういうことでしょうか。
先程あがった、石油や天然ガスなどはいわゆる”化石燃料”といいます。
大昔の動物や植物が変化したのもので、それを燃やすと、二酸化炭素や有害物質が大量に発生します。
それが大気汚染や温暖化などの環境問題を引き起こしているのです。
そういったことではクリーンとは言えませんよね。
さらに、化石燃料は有限で今のまま使い続ければいつかは枯渇する資源でもあります。
では、エネルギーをクリーンに使うには一体どうしたら…。
そこで出てくるのが、”再生可能エネルギー”です。
再生可能エネルギーとは、水力・風力・太陽光など、主に自然の力を使ったものです。
化石燃料と違って限りはありませんが、自然に頼らなければいけないので、どうしても発電量が不安定だったりコストが高かったりといった問題があります。
そういったこともあり、なかなか化石燃料と入れ替わるのは大変ですが、それでもクリーンなエネルギーとして注目されています。将来的にも重要なものとなってくるでしょう。
化石燃料が枯渇する前に、また今後ますます増え続ける世界の人口に、いかに再生可能エネルギーの安定した供給を行えるか、低コスト化を実現していけるかが鍵になると思います。

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世界規模でSDGsを考える⑤・・・「生活環境の問題」
次は、生活環境における住居や水についてのお話です。
「世界がもし100人の村だったら」ではどのように触れているか見てみましょう。

「75人は食べ物の蓄えがあり
雨露をしのぐところがあります
でも、あとの25人はそうではありません
17人は、きれいで安全な水を飲めません」


食べ物の蓄えも雨露をしのぐところも持たずに暮らしている人がかなりいますね。
「食べ物の蓄えがあり、雨露をしのぐところがある」という表現だと漠然としているので、ここからはおおざっぱですが、「家・住居」として括ってみようと思います。

住居がない。それには人によって様々な理由があります。

*気候変動や干ばつなどをはじめとした自然災害
*家庭環境や心身的理由で、仕事に就けず、必要な収入が無いので住む場所を持てない
*紛争や内戦で住む家を失ったり、宗教・政治・人種の迫害から居住区を追われる場合も

主な理由として挙げられるのはこんなところでしょうか。
必ずしも「住居を持たない人」を指す訳ではありませんが、”難民”や”ストリートチルドレン”という言葉を耳にすることがありますね。
そういった人たちの一部も、現在進行形でこのような状態にあります。
SDGsだと「1:貧困をなくそう」「10:人や国の不平等をなくそう」や「11:住み続けられるまちづくりを」などがこれに当てはまりそうですね。
そして、住居を持たない・持つことが出来ない人がいるのは途上国だけの問題ではありません。
日本を含めた先進国でも存在します。

”ホームレス”という単語が時々話題に上がりますが、やはり健康や経済的な問題を抱えている人が多いです。
日本ではホームレスは減少しているようですが、世界的には増加傾向にあります。
より身近な問題として知っておくべきでしょう。

それから、「きれいで安全な水が飲めない」問題。
これは、SDGsだと「6:安全な水とトイレを世界中に」が主に当てはまりますね。

そして日本は、数少ない「水道水がそのまま飲める国」です。
水道の水がそのまま飲める国は世界でも少なく、なんと15ヶ国しかないのだとか。
(直近の国土交通省の調査[2018年度]によると9ヶ国しかないという結果も出ています)
日本はインフラ設備がしやすい適度な広さの国土と、質の高い水質検査を行える技術力があるため、そのまま飲める上位15カ国に入ることができているようです。

それでは、そのまま飲めない国は?
具体的にどういった状態でどのように危険な状態なのでしょうか。
日本の水は高度な浄水処理技術により、飲み水として使うことが可能となっていますが、実はこちらの方が珍しいケースです。
国土の広い国や途上国では、水道すらない・水源が確保できないという国も珍しくありません。
それに通常、水には細菌や動物の糞尿、有害な化学物質などが混ざっていて飲むのは危険です。
しかし、手元には危険な水しかなく、それを口にしなければ生きられない人々がいるのです。
そしてその危険な水、水質汚染からくる病による死者は毎年200万人前後にものぼると言われています。

また水質汚染は、河川も濁ったり汚れたりしますし、人間だけではなく生態系全体にも悪影響が及び、地球そのものが汚れていきます。
さらには、工業化により増える工場排水、人口増加に比例してこちらも増えている生活排水。
今、改善していかないと、このままでは水質汚染によって健康を害する人が更に増えるでしょうし、日本も水道水が飲めなくなったり、海産物などが食べられなくなったりする日が来るかもしれません。
当たり前ですが、地球は一つに繋がっていますよね。
日本に住んでいると実感がわきにくいですが、水質汚染は、地球そのもの、また地球に住む生物みんなの健康を危険にさらしているのです。

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【世界規模でSDGsを考える⑥・・・「最後に」】
さて、2回にわたって「世界がもし100人の村だったら」の一部を見てきました。
思うのは、今回取り上げたこの短文が、SDGsの目標とも密接にリンクしていること。
しかも、複数の目標に当てはまったり同じ目標が度々出てきたりもすることです。
それだけ、世界を取り巻く課題には繋がりが多いのですね。
負のスパイラルとなってしまっているこれらの課題を解決することは容易ではないでしょう。
ですが、一部でも改善することができれば、逆に良いスパイラルとなって問題が改善されていく可能性もあります。
この記事が、現状や課題を知り身近なところから何か始める為の小さなきっかけになれば嬉しいです。
私も、資源や食糧がキレイで無限で当たり前ではないことを、今回改めて痛感しました。
資源や物を大事に、できることから目標達成へ協力していけたらと思います。


SDGsコラム担当:Ueno


みんなで考えるSDGs 続きの第15回はこちら


みんなで考えるSDGs 前回の第13回はこちら


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