みんなで考えるSDGs 第18回 絶滅が危惧される生き物たち

みんなで考えるSDGs 第18回 絶滅が危惧される生き物たち

2023/01/31

みんなで考えるSDGs 第18回 絶滅が危惧される生き物たち

絶滅が危惧される生き物たち
突然ですが、あなたはこの地球上から1年間でどれだけの生物が絶滅していっているかご存知ですか?
実に年間約4万種(換算すると毎日100種以上になります)の生物が地球上から消えていっている
と言われています。
地球上の生物の総数は未確認のものを含め推定約870万種とのことですので年間およそ0.4%もの種がいなくなっているのですね。
さらに絶滅のスピードは加速しているともいわれます。

そして、その絶滅には人間の活動が原因となっているものが多いのです。
具体例としては、度を越した乱獲や密猟、森林の伐採や開発、また人間が持ち込んだ外来種による生態系の破壊など
人間のせいではなく自然に淘汰されてしまった種ももちろんいるでしょうが、人間によって、環境が汚染されたり温暖化が進んだりしてその数を減らしたり絶滅に追い込まれた種は後を絶ちません。
私も、昔に比べてカエルやトンボが減ってるなと思っていましたが、どうやら水田や湿地が減少していることも大きな要因となっているようです。

環境が変わると生態系にも変化が生じる
この2つは密接に繋がっているのですね。
そして生態系に変化があることで、私たち人間にも深刻な事態が起きる可能性がある、ということを忘れてはいけないでしょう。

今回は、生物が絶滅することで私たちにどのような影響があるかを見ていきたいと思います。
今回取り上げるのは「もし滅びればとくに深刻な影響がある」といわれる代表的な生物、“ミツバチ”と“サンゴ”についてです。

みんなで考えるSDGs 第18回 絶滅が危惧される生き物たち

もしミツバチが絶滅したら…
ミツバチというと、どのような特徴が思い浮かびますか?
パッと思い浮かぶのは、針を持っていて攻撃性が高く、巣を作って集団で暮らしている、また花の蜜を集めてハチミツを作る…などでしょうか。
個人的に、ハチミツは美味しくて好きですが、危険なイメージが強いので近寄ってきたらどうしても逃げてしまう虫の1種かも。(あくまでも主観です)

調べてみたところ、針を持っているのはメスだけとのこと。オスに針はありません。
また、大きく分類すると9種類のミツバチが世界には存在するそうで、スズメバチとの違いは主に食べるものにあります。
ミツバチが植物の蜜や花粉を食べるのに対して、スズメバチは生きた動物を捕食します。
そしてミツバチは、ハチミツだけでなく、プロポリスやローヤルゼリー(どちらも健康食品として有名ですね)、蜜蝋(化粧品や蝋燭の原料になります)などを作ってくれる重要な生き物でもあるようです。

なるほど。ただここまでだと、絶滅したら困るかもしれませんが、正直「絶滅したら人間に深刻な影響を与える」とまではイメージしにくいかもしれません。

かの有名なアインシュタインの言葉で
「ミツバチが絶滅したらその4年後には人類も滅んでいるだろう」
というものがあります。

実は、人間に対するミツバチの恩恵はこれだけではありません。
人間はミツバチに大変お世話になり、助けられているんです。

ミツバチが絶滅すると食べ物が大きく不足するといいます。
その理由は、世界の作物の1/3を受粉しているのはミツバチだから
ミツバチが働くことで人間が受ける恩恵は、経済効果にして年間最大66兆円にもなるという報告があるほどです。
そう、受粉で実る食物って実は意外と多いのです。
彼らがいなくなるということは、私たちが普通に食べていた野菜や果物などが入手困難になったり大幅な値上がりをしたり、最悪食べられなくなることを意味します。
ミツバチは私たちの食を影ながら支えてくれていたのですね。

いま、ハチは世界的に減少しています
その原因ははっきりとはしていませんが、
ダニやウイルス・森林伐採・養蜂家の減少また温暖化等の異常気象など
可能性として挙げられるといいます。
複数の原因が複雑に絡み合っているのかもしれないとも…。
原因がはっきりしないのでは対処が難しいことも多いですが、これ以上の深刻な減少をまねく前に、ハチを守っていかなければなりません。
ハチを守ることは私たちの暮らしや持続可能な社会を守ることにも繋がってくると思います。

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もしサンゴが絶滅したら…
続いては海の生物であるサンゴ。
知っていましたか?
実はサンゴって“植物”ではなく“動物”に分類される生物なのだそうです。
そして、その歴史は古く、カンブリア紀(なんと5億年以上前!)から存在していたことが確認されています。
(厳密には、当時のサンゴはいま生きているサンゴとは違う種類ではあるそうですが…)
寿命も長く、500年から1000年も生きることがあるそう。
遠く平安時代に生まれたサンゴが今も生きているのかもしれない…そう考えるとすごいですね。

そんなサンゴですが、近年、急激な白化現象が進んでいます
白化現象とは何か。
褐虫藻というサンゴと共生している藻がサンゴの体からいなくなり、サンゴの白い骨格が透けて見えることを白化現象といいます
実はそれはサンゴが死ぬ寸前の姿であり、非常にまずい状態であることを示しています。
1980年以降になって白化現象は増加し、それは現在に至るまで進み続けています。

サンゴが死ぬ原因となっているものは何でしょうか?
その答えは、“温暖化”による海水の温度の上昇だといわれています。
サンゴが快適に過ごせる温度は25度~28度くらいだそうですが、30度以上の水温に長くさらされると、褐虫藻に異常がおき白化が進むのだそうです。
快適な温度と白化が進む温度の差はそれこそ数度ほどしか違いませんが、サンゴにとっても地球にとってもその差は大きい。
サンゴだけではなく人間にもほかの動物にも言えることですが、、実に絶妙なバランスの上で生きているのですね。

そんなサンゴですが、海の生物たちにとってとても頼れる存在でもあります。
海の生物の1/4はサンゴをすみかにしている。
海洋生物たちの暮らしに深く関わっているのがサンゴなのです。
なので、そのサンゴが絶滅すると、生態系のバランスは崩れ、海洋生物の過半数がいなくなるともいわれています。
そんなに海洋生物がいなくなるということは、私たち人間へのダメージも大変深刻であることはいうまでもありません。

話は戻りますが、“海の酸性化”もサンゴが減り続ける一因となっています。
空気中の二酸化炭素が海水に溶け込むと、サンゴの成長の元となる炭酸カルシウムという物質が作りにくくなり、結果としてサンゴの成長が遅れたり、体内の器官に悪影響が出て、死に至る場合があるのです。

温暖化(空気の温度上昇)も酸性化(空気中の二酸化炭素が増えたこと)も人間が大きく関わっています
そしていま沖縄のサンゴ礁はなんとその9割が白化や死滅に該当している状態。
世界のサンゴ礁もそれぞれの地域全体の半数以上、多いところは沖縄のように9割以上が、危険な状態に置かれています。

ハチやサンゴをはじめとした、地球上で共に生きる仲間を滅ぼしかけているのが人間なら、逆にそれを救えるのも人間しかいないのではないでしょうか。
人類全体の危急の課題として、環境問題に取り組む時が来ていると思います。



SDGsコラム担当:Ueno


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